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オルテガ&アサシン ◆5FR2vTtitI それは夕食時を少しばかり過ぎた時間帯の話。 薄暗い路地にて、物陰に隠れた一人の男が気配を絶っていた。 目深に被られたキャップの奥に光る目は、猛禽類のように鋭い。 ネックウォーマーによって隠された口がどうなっているのかは傍目には分からないが、きっと真剣に噤んでいることだろう。 当然だ。彼は今、目と鼻の先にいる相手をどう仕留めるべきかと考えている最中なのだから。 故にニヤニヤと笑っている暇など無いに等しいのだ。というか、そもそも彼はそんな性格ではない。 彼の名はエイデン・ピアース。 アサシンのサーヴァントである。 『おい、見つけたのか? どうだ? 殺せそうか?』 『見つけました。マスター……ですが、相手は子どもです』 『子どもぉ? マスターがぁ?』 『はい……サーヴァントは出払っているようですが……』 彼の左手に収まっているスマートフォンからは、先程から音声が垂れ流されている。 録音された音声ログを再生しているわけではない。これはリアルタイムなものだ。 一体どういうことかというと……答えは単純明快。エイデンは、通信傍受を行っているのだ。 『……で? 子どもだからどうしたというんだ?』 『……はい?』 対象は、目と鼻の先にいるマスターらしき――紛らわしい表記で申し訳ないが、エイデンのマスターではない――男性だ。 相手は恐らく、召喚したサーヴァントだろう。どうやら魔術的な傍受を恐れるあまりに、電子機械での会話を行っているようだ。 そのせいで科学的に傍受されてしまっているのだから、本末転倒ではあるが。 『相手が子どもだろうと、相手はマスターだ。殺せ』 『……し、しかし』 『しかしじゃない。別れる前に言っただろうが。女子供でも容赦はするなと』 会話が剣呑な雰囲気に呑まれていくにつれ、エイデンの瞳が鋭さを増す。 数分前から通信傍受を開始した時点で確信していたが、やはりこのマスターは……早々に始末するべきだ。 そうだ。女子供も皆殺しにせよなどと言い放った時点で、もはや相手は〝容赦すべきではない敵〟へと変貌しつくした。 少なくとも、姪を殺した相手への復讐に全てを捧げたこのエイデンにとっては。 『ああ、もういい! ならば令呪を使うまでだ!』 スマートフォン越しに怒号が響く。攻めるなら今だろう。 手をこまねいていては子供が危ない。戸惑いを覚えているサーヴァントも、手を汚してしまう! 『令呪によって命じ――』 横暴なマスターが、残酷な命令を下そうと声を荒げる。 その瞬間、エイデンの指がスマートフォンを操作した。 『どわっ!?』 するとどうだ! 相手のすぐそばにあった変圧器が、突如爆発したではないか! 集中力を削がれたマスターは、目を丸くして辺りを見回す。どこからか襲撃を受けた、と見紛っているのだろう。 間違いではない。何故ならこの変圧器の爆発は、エイデンのスキルによって成されたのだから。 アサシンのサーヴァント、エイデン・ピアース。 彼は高度な〝ハッキング〟を仕掛けられる秀才である。 『な、何だ!? 何事だ!?』 『ど、どうされましたかマスター!』 『どこだ! 出てこい! アサシンか! アサシンのサーヴァントか! 畜生ッ!』 スマートフォン越しに聞こえるわめき声を無視し、エイデンは物陰から飛び出した。 令呪によってサーヴァントを呼ばれる前に、手早く始末をつけなくてはならない。 再びスマートフォンを操作し、今度は相手の通信を強制的に切断する! 「も、もしもし!? もしもし!?」 そして、もはやスマートフォンを介さずとも叫び声が耳に入る、そんな位置にまでエイデンは迫った。 「くそっ! 令呪によって――」 「遅いな」 エイデンは、右手に持った警棒を大げさに構えた。 相手は恐怖し、サーヴァントに命令を下すことも忘れて逃げ出す。 路地から広い道へと場を移し、人混みに紛れて仕切り直そうと考えているのだろう。 なるほど、人口を思うにかくれんぼには最適だ。 だが、だからこそ決して気付くまい。それこそがエイデンの狙いだということに。 『も、もう一度だ……もう一度……令呪を――』 へとへとになりながら路地を脱した彼は、車道を横切ろうと必死に走った。 そして息をきらしつつも、再び令呪の使用を企んでいるのだろう。スマートフォン越しに呟きが聞こえる。 さぁ、仕上げだ。 「俺の事はいくらでも恨めばいい」 エイデンの指がするりと動く。 「さよならだ、見知らぬマスター」 瞬間、街を彩っていた光が全て消え失せた。 「……終わったな」 建物の電気が、街灯が、信号機が、それら全てが例外なく力尽き、一寸先すら見えない真の闇が広がった。 そして何かが激しくぶつかる音と共に、スマートフォン越しに痛々しい悲鳴が上がる。 視界を奪われたせいで何が起こったかを理解出来ていないらしいNPC達は、皆が一様に思い思いの疑問や恐怖の念を口にするばかり。 そして数秒後、街の電気系統が全て復旧すると……目の前の車道には、大きなトラックが停止していた。 その巨大なタイヤは、何者かの身体を押しつぶしている。 顔こそぐしゃぐしゃになっているが、血にまみれた衣服を見れば判別できる。 被害者の正体はずばり、混乱の縁にありながらもエイデンから逃亡しようとしていたマスターだった。 「まったく……」 大惨事に気付いたNPC達の悲鳴が飛び交う街の中を、エイデンは静かに歩く。 人々は気付くまい。先程の停電すら、このエイデン・ピアースの力によるものだということに。 ◇ ◇ ◇ 「終わったぞ、マスター」 「む? エイデン君か。どこに行っていたのかね?」 「やめてくれ。今の俺はアサシンだ。そういうルールだろう?」 「ああ、そうだったな。これは申し訳ない」 人為的な暗闇の中で大惨事が引き起こされてから数分後のこと。 アサシン、エイデン・ピアースは自身のマスターが待つ場所へと足を運んだ。 というより、舞い戻ったというのが正しい。何せ彼は、マスターの許可無く勝手に行動していたのだから。 「満足そうだな、アサシン君。良いことでもあったかな?」 「ん? 特に何もないが」 「いいや。その目はあれだ、何か成し遂げたときの目だ」 「……」 勝手に聖杯戦争の前哨戦を行ったことを見破っているのか、マスターは自信満々に言った。 だが咎めているわけではなさそうだ。何というか、改めて自分の性質を見定めようとしている様に見える。 「……そうだ。マスターを斃してきた。子供でも構わず殺せと、英霊に無理強いしていたからな」 たまらず、エイデンは白状した。 「ふむ……そうか。悪辣なマスターも混じっているということか。ならばサーヴァントはどうした?」 「俺を追いかけてくる様子はなかった。恐らくは単独行動持ちではなく、そのまま脱落したんだろう」 「なるほど。ならば……良いか。弱きをくじいたわけではないならば、私には何も言う権利はないな」 するとマスターは、安心するようにため息をついて笑った。 まるでそれは、失敗した子を安心させるための笑顔に見えた。 だからこそ、エイデンはアサシンとして彼に協力することにしたのだ。 エイデンのマスター。その名はオルテガ。 遙か南の洋上に浮かぶというアリアハンから、魔王バラモスとやらを倒すために旅立った勇者(他称)であるらしい。 にわかには信じがたい話だったが、嘘をついているような表情をしてはいなかった。 ドラッグをキメて妄想に浸ってしまっているのかとも思ったが、そうでもない。 彼は本気だったのだ。 証拠も見せてくれた。 装備した剣と盾は、場末のコスプレイヤーが持つそれとは一線を画すほどの出来映えだ。 そして彼はそれらの品を、まるで自分の身体の延長だとでも言わんばかりに操った。 しかもそればかりか、いわゆる〝呪文〟までも使い、小規模の竜巻まで起こしてしまった。 指輪の運び屋かメガネの少年か、それとも喋るライオンか……マスターにはどの隣人が相応しいだろうか? エイデンはそう思った。 そんな勇者オルテガは、一児の父だった。 妻と幼い子供は、アリアハンに置いてきたという。 次に会うのは魔王バラモスを倒したとき、だそうだ。 彼は、帰らねばならない。 戦いの大地へ、もう一度。 エイデンは決意した。他の誰でもない、彼の願いを叶えようと。 そうだ。彼は帰らねばならない。そして幼い子を抱きしめなくてはならない。 「マスター」 「……なんだ?」 「必ず脱出しよう」 「ああ。ありがとう」 彼は、俺のようになるべきではないのだ。 絶対に。 【クラス】 アサシン 【真名】 エイデン・ピアース@Watch Dogs(ウォッチドッグス) 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力E 幸運D 宝具E 【属性】 混沌・中庸 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 破壊工作:A 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。 ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。 ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。 陣地作成:C ハッカーとして、自らに有利な陣地を作り上げる。 小規模な”工房”の形成が可能。 上記の破壊工作スキルの副次的な効果がスキル化したもの。 迎え撃つために陣地を作るというよりは〝場を上書きする〟という意味合いが強い。 追跡:C+(A) トラッキング能力。 僅かな痕跡から敵の能力や行動パターンを予測し、現在位置を特定する。 パルクールやフリーランニングに準ずる走法、乗車などによる物理的な追跡も可能。 コンピューターネットワークを利用できる場合はランクが上昇する。 ハッキング:A+ 電子機器や大型機械、ネットワークなどを掌握する能力。 この能力は上記のスキル全ての根幹に関わり、また自身が持つ宝具によって力を底上げされている。 【宝具】 「Profiler搭載型スマートフォン」 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:- Profilerと呼ばれる万能アプリケーションが搭載されたスマートフォン。 キャスターの保有スキルのほとんどはこの宝具によって発動するといっても過言ではない。 通信傍受や銀行口座番号ハック、車両警報の解除や無人機械の遠隔起動などを始めとする比較的小さなテクニックはもちろんのこと、 変圧器や蒸気配管に過負荷をかけて爆発させる、コンピューター統制された跳ね橋を上下させる、走行中の電車を強制的に停止させる、 信号機の色を操作することで交通事故を招く、街一帯を停電させる、などといった大規模な事件・事故を引き起こしかねない事象を起こすことも可能である。 あくまでも人の手によって作られた代物であることに加え、アサシンの犯罪行為を幇助しているために神秘性や格を得られず、非常に低ランクである。 ハッキングの内容によっては「対軍宝具」へと変化する。レンジ及び最大補足は対象や規模によってまちまちであるため表記されない。 【weapon】 宝具以外では、警棒や銃を使用。 【人物背景】 アメリカはシカゴに住む男性。 表の顔はソーシャルエンジニアだが、裏ではハッキングの請負人として働いていた。 だが敵から恨みを買ってしまい、姪のレナ・ピアースを殺害されてしまう。 その日から彼は復讐を決意し、妹が止めるのも聞かずに犯人捜しを決行する。 自身が悪人である事を理解してはいるが、同時に悪人を見逃すことが出来ない性質を持つ。 そのため、時には自身の復讐と無関係の犯罪行為に介入し、容疑者に制裁を加えることも多い。 【サーヴァントとしての願い】 マスターの想いを汲む。 悪人は許さない。 【基本戦術、方針、運用法】 基本的には「ステルス&バイオレンス」の精神。 手持ちの武器とハッキングを組み合わせ、敵を始末していく。 保有スキルのランクは高いが、スキルを使って追い詰めた後に役立てるかどうかは状況次第。 また、その強さはコンピューターに依存したものであるため、魔術を使う相手と戦う場合には……? 【マスター】 オルテガ@ドラゴンクエスト3 そして伝説へ… 【参加方法】 火山の火口に落ちる直前、共にどこからか落下してきたゴフェルの木片に触れる。 【マスターとしての願い】 元の世界に戻り、魔王バラモスを倒す。 だが善人に危害を加えることだけは勘弁願いたい。 【weapon】 剣と盾、そして呪文。 【能力・技能】 剣と盾を使って戦う。 風を起こす呪文や、怪我を癒やす呪文などを使うことが出来る。 【人物背景】 魔王バラモスを倒すため、妻と幼い息子を残して旅立った勇者。 正史では成長した息子の目の前で死亡するのだが、それより以前より参戦した。 恵まれたたくましい体格を持つ。 【方針】 脱出の方法を探す。
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岸波白野&アサシン ◆3SNKkWKBjc サーヴァントを選んで下さい。 セイバー アーチャー ランサー ライダー キャスター アサシン バーサーカー ???? ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ 意識が浮かぶ。 広大なデータの海の中、徐々に周囲の様子が把握できた。 そして、薄れかかった記憶も取り戻しつつある。 やはり聖杯に触れる事は叶わなかったのだ。 不正なデータとして扱われた自分はこうしてデータの海に沈み続けている。 覚醒するまで、一体どれほど沈んでしまったのか。 一筋の光すら望めない深淵ばかりが広がり、左右どころか上下の平衡感覚すら掴めない。 深い闇の底。 果たして何が待ち受けている事か…… いや、待って欲しい。 どうして意識がある? どうして視界が見える? どうして体がある? ―――終わっていない。まだ、まだここにいる。 理屈はサッパリだが、聖杯によって完全に解体された訳ではないらしい。 データの海で彷徨い続けているのだ。 「――誰か、いるのか?」 !? 漠然とした輪郭しか捉えられないが、確かに自分以外の『誰か』がそこにいた。 こうして会話を交わせるだけで、不思議と安堵を覚える。 ……だが、誰なのか? ここはデータの墓場のような場所。そこにいる存在とは―― 「くくく、なるほど。お前もオレと同じようなものか」 同じ……? そうか……意思を持ったNPC。もしくは不正と認識されたデータ。 驚きはしない。 むしろ、自分のような存在がいる時点で『ありえない類』ではないと受け入れられた。 「残念だな。オレと同じ、辛うじて存在しているようだが意味はない」 サーヴァントもいない。 もう、聖杯戦争は終わりを告げた。 辛うじてここにいる。もしかしたら、あと数秒で消えてしまうかもしれない。 諦めない 諦める 諦めない。諦めたくない。 たとえ、何があったとしても確かに存在している。 聖杯戦争で散った人、聖杯戦争であった事、自分の想い全てを無駄にさせない。 「随分と強情だな。だが、何ができる?」 確かに何もない。 残された手札なんて一つもない。何も始められなかった。 抗おうにも、その手段が一切ないのだから。 果たして何ができる? この状況でどうしろと? それでも諦めない やっぱり諦める やはり諦められない。何かできるはずだ。 ……!? ドクンと体に熱が籠る。 久しぶりの感覚だが……忘れた事はない。まさか…… 令呪。 正しくは『前回の聖杯戦争』で使い残した令呪。 最後まで使うことのなかった一画の令呪が深淵の闇の中、一筋の光となって輝いている。 もしかしたら…… 「それは……?」 そこにいる相手に手を差し伸べる。 一緒に行こう。ここから抜け出せるかもしれない。力を貸して欲しい。 向こうは沈黙を数秒だけ広げた。 「オレたちのような出来底ないが抗って何がある? 第一、見ず知らずの相手に協力を求めるのもどうかしているぞ」 尤もな意見だ。 完全に信用できる相手かも理解していないのに。 ただ一つ。 この巡り合わせは『運命』のはずだ。『運命』を信じよう。 「オレを助けた事を後悔させてやろう」 ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆ 再び意識を取り戻した時、舞台に到着されていた。 『東京』 正しくは『聖杯によって再現された東京』 即ち、再び聖杯戦争へ参加することとなったのだ。 一度は聖杯によって消去されたが、これといった不具合を感じる事はない。 令呪を確認するとしっかり浮かびあがっている。 ただし、一画のまま。 本来ならば三画刻まれるそれは、最初から一画の状態だった。 漠然とした気持ちで令呪を眺める。 状況の理解が追いつかないのもあるのだが…… 恐らく、イレギュラーとして聖杯戦争に参加してしまった……その可能性を感じていた。 複雑な感情を渦巻きながら座り込んでいると―― 「ようやく起きたか。数秒後には臓物を取り出していたところだ」 急に物騒な事を言われてたので、慌てて立ち上がった。 そこには共に『東京』へ至った……… ……? 美しいドレスを纏った女性がいる。 違う、そうじゃない。 今まで言葉を交わし合っていた声は『男』だったはず……? 「改めて問う。お前がオレのマスターか?」 と、『女性』が『男の声』で尋ねた。 男声の女……ではなく、正真正銘の男である。 つまり女装している男――がサーヴァントらしい。 そうだ 人違いです そんな格好で恥ずかしくないんですか? 「さっきからの腑抜けた表情……オレの姿に対するものなのか?」 むしろ気にしない人間はいない。 黙っていれば女らしい。 そう、黙っていればの話だが。 「これは警察(ヤード)の目を欺く為だ。男が女を無差別に殺すならば道理にかなっているが 女が女を無差別に殺す印象は世間体の意識としては低い。分かるだろう?」 一概に間違ってはいないのかもしれない。 それはそうと――物騒な発言からして彼は猟奇的な面が垣間見える。 何の英霊なのか? 女を無差別に殺すなど『切り裂きジャック』を連想させるが、似通った英霊に心当たりはない。 「なんだ、オレを知っているじゃないか。いかにもオレは『切り裂きジャック』 アサシンの座とし召喚された『切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)』だ」 『切り裂きジャック』……!? それは――英霊よりかは恐怖の概念だ。 童話の概念が英霊化したように、恐怖の概念が英霊化したような。 俄かに信じがたい。 ……その『切り裂きジャック』が何故『あそこ』にいたのだろう。 「……とは言え、オレはお前と同じ『ゲーム上のキャラクター』だったのさ。 本物の『切り裂きジャック』ではないが『切り裂きジャック』としての立場があった」 ゲームに登場した『切り裂きジャック』 それが本物と誤認され、サーヴァントとして召喚された? 全てが異常極まりない。 異常の始まりは――恐らく岸波白野だ。 異常まみれの主従が『東京』の聖杯に導かれた。 ならば『東京』の聖杯も……異常なのか? 「ところで――お前は聖杯が欲しいのか」 欲しい 欲しくない まだ分からない 『東京』の聖杯はムーンセルの聖杯とは違う。これだけは断言できた。 もしかしたら聖杯に触れる事が叶うかもしれない。 それ以上に『東京』の聖杯は異常の塊かもしれない。 正常な願望機かも――分からない。 だが、前回の聖杯戦争を無意味にしない。諦めない。 それだけは譲れない。 「急に表情が変わったな。今更、オレを助け後悔したか」 これからよろしく。アサシン 「……」 気使ったつもりだが、アサシンは前触れもなく霊体化してしまった。 機嫌が悪くさせてしまったらしい。 まだ彼のことを知らない。うまくやっていきたいものだが…… 新たな月で聖杯戦争が幕を上げた。 【マスター】岸波白野(男) @Fate/EXTRA 【参加方法】 異常な手段をもって聖杯戦争へ導かれた 【マスターとしての願い】 明確には不明。聖杯を見極める? 【weapon】 なし 【能力・技能】 魔術師としての才能は平凡。 【人物背景】 Fate/EXTRAの主人公(性別はプレイ開始時に選択可能)。 ムーンセルに解体されたはずだが、辛うじて完全に消える事はなかった。 相変わらずの往生際の悪さを発揮させ、アサシンと共に聖杯戦争へ参加することにより完全なる抹消を逃れられた。 前回の聖杯戦争の令呪を引き継いでおり、令呪を凛・ラニ戦にて二回使用した令呪一画の状態。 【クラス】アサシン 【真名】ジャック・ザ・リッパー@名探偵コナン ベイカー街の亡霊 【属性】混沌・悪 【パラメーター】 筋力:D 耐久:D 敏捷:A 魔力:D 幸運:A 宝具:E 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 陣地作成:A 魔力を消費し、周囲に霧を展開させる。 作成に時間を必要とせず、瞬時に発動可能。 道具作成:E 魔力を帯びた器具の作成。 アサシンの場合はナイフや爆弾など近代的な凶器に特化している。 【保有スキル】 犯罪の美学:A 急所を狙う方法、逃走経路を瞬時に計画。 どのように爆弾を設置すれば効率的か。 犯罪に関する知識の豊富さを示す。同ランクの『直感』スキルを発揮する。 女装:D- 一種の変装。女装し、なおかつ男性であると判明されるまで ステータスの隠蔽が施され、NPCと同等の気配しか与えない。 声だけは隠蔽できない。 仕切り直し:C 戦闘から離脱する。戦闘中でも即座に離脱行動に移る事が可能。 二重召喚:C アサシンとキャスター、両方のクラス別スキルを獲得して限界する。 【宝具】 『ベイカー街の亡霊(オールド・タイム・ロンドン)』 ランク:E 種別:対人 レンジ:1~10 最大補足:1人 陣地に侵入した対象一人に発動可能。戦闘開始時一回しか発動しない。 いかなる宝具・スキルも妨害し、必ず先手で攻撃を仕掛けることができる。 【人物背景】 浮浪孤児になっていたところをジェームズ・モリアーティーに拾われる。 彼から犯罪者としての英才教育を施され『切り裂きジャック』として名を轟かせる殺人鬼となった。 当初は母親を殺す為だけを目的としていたが、母親に似た女を殺し続け歯止めが効かなくなる。 最終的に彼が望んだのは『切り裂きジャック』の血を現代へ残す事。 とある人工知能が作り出した『切り裂きジャック』のキャラクター。 最終的に人工知能は自らを消去し、その際ゲームそのものも抹消した ……が『切り裂きジャック』は残り続け、岸波白野と接触した。 本来『切り裂きジャック』は誰でもあって誰でもない存在。 しかし、この『切り裂きジャック』は独自の世界観の中だけとはいえ明確な正体を持つ。 ロリショタ集合体の『切り裂きジャック』ではなく 姿形が不定形な『切り裂きジャック』でもない 唯一個体を持つイレギュラーな『切り裂きジャック』である。 【サーヴァントとしての願い】 とくにない ゲームキャラクターであることを受け入れており、自身の野望も無意味だと理解している。
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No 名前 ★ コスト タイプ 属性 HP アタック ガード 0011 アサシンアックス ★★☆☆☆ 4 アックス - 000 035 000 スキル Lv:-- アックスディバイド アックスの衝撃波で遠くの敵を攻撃する Lv:9 アーマーブレイク 気合の一振りで敵の防御力を下げる(小) Lv:18 大地の雄叫び 全員の防御力を一定時間15%アップ Lv:26 スピンアックス 舞い上がって振り下ろす強力な一撃 ナイトアックスを軽量化し扱い易く改良した斧。
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寺坂龍馬&アサシン◆NIKUcB1AGw 時刻は夜。空を見上げれば、鮮やかに光る満月が浮かんでいる。 そう、満月だ。 もう、見られなくなったはずなのに。 ◆ ◆ ◆ 「まったく、何だってんだよ……。 あのタコが学校に来ただけでも異常事態だってのに、今度は妙な場所に拉致られてつぶし合いだぁ?」 自室の窓から夜空を眺めつつ、少年は毒づいた。 実年齢の割には大柄な体格の彼は、寺坂龍馬。 本来は私立椚ヶ丘学園に通う、中学3年生である。 ほんの数ヶ月前まで、彼はただの一般人だった。 だがある日、日常は崩れ去った。 彼のクラスの担任として、タコのような外見の奇妙な生物が現れたのだ。 そしてその怪生物は、日本政府から100億円の懸賞がかけられた賞金首だった。 その日から、彼のクラスは「暗殺教室」となった。 落ちこぼれだった生徒達が暗殺を通じて成長していく中、彼だけはその流れに取り残されていた。 「だが考えようによっちゃ、これはチャンスかもな……」 窓から離れ、寺坂は呟く。 「聖杯ってのは、どんな願いでも叶えてくれるんだろ? なら、あのタコをぶっ殺すことだってできるよなあ? そうすりゃ賞金独り占め……。一生遊んで暮らせるぜ」 寺坂の顔に、下卑た笑みが浮かぶ。 成長を受け入れない今の彼では、聖杯戦争に対してそんな考えしか浮かばないのだ。 「お?」 そうこうしているうちに、異変が起きた。 どこからともなく出現した白紙のトランプが、光を放ち始めたのだ。 「サーヴァントってやつのお出ましか……。なるべく強いのを頼むぜ」 期待を込めて見つめる寺坂の前で、光の中からサーヴァントが出現する。 それは黒い帽子と黒いスーツに身を包んだ、細身の男だ。 「てめえが俺のサーヴァントか。せいぜい役に立って……」 寺坂の言葉は、発砲音に遮られた。 召喚されたサーヴァントが、手にした銃を発砲したのだ。 弾丸は寺坂の頬をギリギリかすめ、壁にめり込む。 「やれやれ、CHAOSだな……。こんななまいきな子供がマスターなら、あっちの姿で召喚されそうなものだが……。 何かアサシンの触媒になるようなものでも持ってたのか、こいつ」 「銃弾ぶっ放しておいて独り言ぬかし始めるんじゃねえよ!」 サーヴァントの態度に、寺坂は怒りをあらわにする。 「こっちにはあれだ……令呪があるんだぜ。これがありゃ、サーヴァントってのはマスターに逆らえないはずだろ! おとなしく言うことを……」 「わかってねえみてえだな」 「あ? 何をだよ!」 「俺ならお前が令呪を使う前に、お前の頭に銃弾を撃ち込める」 サーヴァントは、真顔でもう一度銃を構える。 その行為で、寺坂は理解した。先ほどとは違い、今度は本気で自分を殺す気だと。 サーヴァントから放たれる殺気が、まさに彼が「殺す気」であることを何よりも雄弁に語っていた。 「…………」 「理解できたみてえだな。完全なバカってわけじゃなさそうだ。 まあこっちも、そう簡単にマスターを殺すつもりはねえ。 よっぽどバカなことをしなけりゃ、ちゃんと面倒見てやるよ」 「この野郎、見下しやがって……!」 「見下されるのがいやなら、強くなるんだな。 なに、俺がついてるんだから心配するな。出来の悪い生徒を指導するのは慣れてるからな」 「生徒」に「指導」。 その言葉が、寺坂にサーヴァントと例の怪物を重ねさせる。 「なんなんだよ、てめえは……! いったい何者だ!」 「俺はアサシンのサーヴァント……。殺し屋で家庭教師(かてきょー)だ」 銃をしまい、アサシンのサーヴァントはニヒルに笑う。 「さあ、マスター。始業のベルを鳴らそうぜ」 【クラス】アサシン 【真名】リボーン 【出典】家庭教師ヒットマンREBORN! 【性別】男 【属性】混沌・中庸 【パラメーター】筋力:D 耐久:C 敏捷:B 魔力:C 幸運:B 宝具:C 【クラススキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。隠密行動に適している。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 射撃:A 銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 道具作成(偽):C 魔力を帯びた器具を作成する。 アサシンは魔術師ではないが、相棒のレオンの能力により銃弾などを生成できる。 かてきょー:C 人を教え導く才能。 もう一つの姿で召喚されればAランクだが、今の姿は殺し屋としての彼を強調した側面であるためランクダウンしている。 【宝具】 『理欺く混沌の弾丸(カオスショット)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:5人 変幻自在の魔弾。 あるときは分裂して複数の敵を襲い、あるときは地面に潜り足下から敵の急所を貫く。 【weapon】 「Cz75・1ST」 チェコ製の拳銃。 「レオン」 リボーンのペットである、形状記憶カメレオン。 自分と同程度のサイズで、一度見たことがあるものであれば自在に変身できる。 またその体内では、特殊な弾丸や防具などを生成できる。 ただしそれには相応の体力を消費するため、一度に作れる量には限度がある。 【人物背景】 かつて、最強の殺し屋として恐れられた男。 あるとき「その時代最強の7人」に選ばれ、「呪われた赤子(アルコバレーノ)」へと変えられてしまう。 その後は長い時をかけて変化を受け入れ、優秀なマフィアを育てる家庭教師となった。 今回は最強の殺し屋としての姿で召喚されている。 【サーヴァントとしての願い】 マスターの性根を鍛え直す 【基本戦術、方針、運用法】 銃が武器ということで、アサシンでありながらアーチャーに近い運用になる。 気配遮断からの狙撃は、他のサーヴァントに対して十分な脅威となるだろう。 まあそもそも、聖杯を狙うつもりがあるのかどうかが曖昧なのだが。 【マスター】寺坂龍馬 【出典】暗殺教室 【性別】男 【令呪】おしゃぶりのような形 【マスターとしての願い】 タコ(殺せんせー)を殺す 【weapon】 なし 【能力・技能】 体力は同年代の中では高い方。 暗殺者としての訓練を受けているが、まだ不真面目だった頃からの参戦であるため練度は低い。 【ロール】 中学生 【人物背景】 私立椚ヶ丘学園3年E組の生徒。 体がでかくて声もでかい、典型的なガキ大将タイプ。 小学生の頃は成績もそこそこよかったため名門の椚ヶ丘に進学するが、授業についていけず落ちこぼれる。 E組でお山の大将に収まることで自尊心を保っていたが、殺せんせーの登場でそれも崩れ去ることになる。 周囲が前向きになっていくことに耐えられず反抗的な態度を貫いていたが、 悪い大人にだまされてクラスメイトを危険にさらしてしまったことがきっかけで考えを変化させていく。 しかし今回の彼は、それより前から聖杯戦争に招かれている。 【方針】 聖杯狙い
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APO/S53-104 カード名:ぷち黒のアサシン カテゴリ:キャラ 色:青 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:7500 ソウル:1 特徴:《サーヴァント》・《霧》 【永】 このカードのバトル中、すべてのプレイヤーは『助太刀』を手札からプレイできない。 【永】 舞台のこのカードのレベルを-1。 潰しやすいところから潰すのは常道でしょう? レアリティ:PR Fate/Apocrypha収録 18/05/24 今日のカード
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チン負けアサシン 概要 ネロ=ネェロがシャドウ・マタルに吐いた暴言
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未だに夢に見る。 卑小で薄汚い欲望に満ちた大人たちによって蹂躙された陽だまりを。 血塗れになって倒れる彼女。いくら泣き叫んでも知らぬふりをする周囲。 その時になってようやく悟った。間違っていたのは世界ではなく自分たちなのだと。 弱肉強食、強きが全てを奪い尽くす。世界の真理はそんな単純でありふれたもので、「格好良い大人」なんてものは何処にも存在しないかった。 そうして視界に色が戻った時、自分は全てを失っていた。 憤りさえ覚えなかった。こんなことになるくらいなら、感情など無くなってしまえばいいとさえ思った。 だから自分は道徳も倫理も捨て去って殺し続けた。今までもこれからも、それだけでいいと思っていた。 けれど。 その果てに、あたしは――― ▼ ▼ ▼ 未だに夢に見る。 夢の中の自分は、大きなガラス筒の中で生暖かい透明な液体に浸かって眠っていた。 次々とやってくる人たち。彼らの心は鮮明に頭の中に流れ込んできて、彼らは皆お金か戦争か、そればかりを考えていた。 怖くなった。だから静かになってと、それだけを願って力を込めたら、それだけで彼らは皆動かなくなった。 彼らは何度もやってきた。誰も彼も自分を殺したいか利用したいと考えていた。彼らは次々動かなくなった。 あるとき、優しそうなお婆さんがやってきた。頭の中にはお金でも殺人でもなく、帰りを待っている家族の姿が映っていた。 そのことに、自分は安堵した。けれどお婆さんは自分に銃を向ける。 お婆さんの息が絶える時、頭の中に見えたのは病気で寝ている孫の顔だった。お婆さんは心の中で孫に詫びながら死んでいった。 もう、誰も殺したくなかった。 だから自分はもう終わってよかった。次にやってくるのが誰であろうとも、その人の自由にさせようと考えた。 けれど。 その果てに、僕は――― ▼ ▼ ▼ 「失敗しちゃったのね、あたし」 ベッドスタンドの灯りだけが薄ぼんやりと光る部屋の中、簡素な造りのベッドの縁に腰かけた彼は、振り絞るような声音で呟いた。 中性的な外見の男だった。スラリと細く長い手足は男とは思えないほどで、しかし痩身の不健康さとは無縁な均整の取れた体は正しく美麗と呼称できるだろう。顔を彩る耽美さといい、彼が普段から美容に気を使っているのだということは容易に察することができた。 そんな、情をこめて微笑めば大抵の女子は振り返るのではないかと思える相貌は、しかし今は憂鬱の翳りに晒されていた。強い悲しみや喪失感に苛まれているというわけではないようだが、それでも表層に浮かんだ負の情念は隠しようがない。 有栖院凪という名の男は、己の無力を嘆くように、ただ項垂れていた。 「あたしの裏切りも、それで何をするのかも完全に筒抜けだった……尻尾掴ませるようなヘマをしたつもりはなかったけど、"そういうこと"ができる伐刀者がいたってことかしら。 やっぱりメンバーの詳細を掴みきれなかったのが痛かったわね」 「まあ、そっちの事情は大体分かったけどさ」 答える声は高く、それが未だ変声期を迎えていない少年のものであることは一声で分かった。 視線を向ければ、そこにいたのは印象を裏切ることのない小柄な少年だった。黒目に黒髪、特にこれといった特徴のない、普通の東洋人にも見える少年だ。 けれど伐刀者としての眼識を持つ凪には、その小柄な体躯に秘められた規格外の魔力の多寡がはっきりと感じ取れた。単純な総魔力量だけを見ても、自分の知る如何なる伐刀者をも超えて余りある。それはサーヴァントと呼ばれる、凪に与えられた"力"の具現であった。 明らかな超常の力を漂わせて、しかしそんな気配など微塵も感じさせない少年は、凪に問いかけた。 「結局マスターはどうするつもりなの。その暁学園とかいうのを止めたいっていうなら、こんなところで油売ってる暇なんてないでしょ。そいつら止めるためだけに聖杯が欲しいって言うんなら、流石に仰々しいとは思うけどさ」 若干呆れたような口ぶりの少年に、凪は同意を示す苦笑だけを返した。 既に少年には、凪が直前まで何をしていて、そして何を目的に動いていたのかを伝えてある。無論、この状況そのものに疑念を抱いている凪は馬鹿正直に自分の身の上を話すつもりなどなく、当然少年にも虚実入り混ぜた話をでっち上げて話したのだが、不思議なことに少年は凪の話に含まれた虚実の部分のみを正確に看破してのけた。聞けば「そういう機能」があるとかで、流石の凪もこれには観念して改めてこうなった経緯を話した、という一幕があった。 凪の身の上を一言で言えば、とある学園に任務で潜入している暗殺者だ。暁学園という架空の学園組織に協力する形でその行動を補佐するために破軍学園へと入学し、そこの有力者たちと親交を深めた。そして来る前日、ついにその任務を結実させる決行日が到来したのだが…… 「そうね……あたしとしても、こんなところに招かれるなんて予定外だったの。正直言えば早く帰りたいっていうのが本音ね」 言って凪はこの昭和の街へと連れられる前、すなわち元の時代で意識を失う直前のことを思い返した。 凪の任務とは破軍学園を裏切り、その構成員へと奇襲を仕掛けることだった。凪はそれを迷いなく遂行した。ただし、裏切る対象は破軍学園ではなく暁学園の側であった。 それは疑う余地もなく、自らの所属する組織への反逆だった。今まで忠実に任務をこなし、勘定さえも捨て去ったはずの凪が何故そのような暴挙に出たかと問われれば、それは情に絆されたとしか言いようがなかった。 任務遂行のために近づいた少女が抱く願いと心が、あまりにも綺麗だったから。理由なんて、結局はそんなものだ。けれど、そんなつまらない理由であっても、自分はこうしてかつての光を取り戻すことができた。 だから後悔などしていないし、今もその少女や周りの人たちを救いたいと思っている。自分の無力は百も承知だが、それでも通したい意地はあるのだ。だからこそ早急な脱出を凪は望んだ。聖杯など知ったことではないし、帰れるならさっさと帰還したい。 ……奇襲に失敗して敵に捕まり気絶したところを連れてこられたから、そういう意味では僥倖だったのかもしれないが。 「とはいえ現状分かってる中で一番確実な帰還方法が聖杯の獲得なのよね。はぁ、もういっそ優勝目指しちゃおうかしら」 「マスターがそれを望むなら僕も吝かじゃないけどね。けど、それは難しいんじゃないかな。だってほら、僕アサシンだし」 「あら、あなた言うほど弱いわけじゃないでしょ」 「そりゃ僕だって負けるつもりはないけどね。それでも現実問題として真っ向から華々しく、なんてことはできそうにないからそこは分かってほしいかな」 語るアサシンの少年は、しかし弱気な様子など微塵も感じられない。その口調はあくまで性能的な特徴を語るのみで、本人の言う通り負ける気などさらさらないようだった。 「……実を言うとね、あたしにも叶えたい願いの一つや二つはあるの。それも聖杯なんて埒外の奇跡、そんなものが本当にあるなら、変えたい過去はいくらでもある」 それは例えば、生涯忘れることはないだろう親友の死であったりとか。 あるいは、汚いものを見せてしまった子供たちのことであるとか。 他にも他にも、後悔はすぐ思いつく範囲でさえも数え切れず、自分の半生は間違いと無力と無念で満ち溢れたものだけど。 「けどね、あたしはそれよりも珠雫たちのことのほうが大事。過去を忘れるつもりも蔑ろにするつもりもないけど、でも守れなかった過去よりもまだ守れる今のほうがあたしは大事なの」 凪は俯けていた顔を上げて、言った。 「だからアサシン、あたしは元の世界に戻るわ。そのために力を貸してちょうだい」 「うん、分かった」 その言葉にアサシンは当然だと言わんばかりの態度で向き直る。 「僕にも叶えたい願いはいくらでもある。けど、それは過ぎ去った昨日のことでしかない。そこはマスターと同じ意見だよ。だから」 何か眩しいものでも見るような目で、アサシンは凪を見つめた。 「いいよ、僕がきみに力を貸そう。悔やむのも苦しむのも、まずは諦めず頑張ってからだ」 差し出された右手を取って、凪は己の侍従たるアサシンに軽く笑みを返した。 共に描くはまだ見ぬ未来。忘れ得ぬ過去を胸に抱いて、それでも彼らは明日を往く。 心より助けたいと願った、一人の少女のために。凪はこの身を修羅に堕とそうともその一念を貫くのだと決めたのだった。 【クラス】 アサシン 【真名】 天樹錬@ウィザーズ・ブレイン 【ステータス】 筋力D 耐久C 敏捷B+++ 魔力A 幸運B 宝具B 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 I-ブレイン:A 大脳に先天的に保有する生体量子コンピュータ。演算により物理法則をも捻じ曲げる力を持つ。 また、I-ブレイン自体が100万ピット量子CPUの数千倍~数万倍近い演算速度を持ちナノ単位での思考が可能。極めて高ランクの高速思考・分割思考に相当する。 工作技術:B 敵地に侵入・掌握するための諸般の技術。生前のアサシンは依頼達成率100%の便利屋として数多のプラント等に潜入し、軍の戦艦の中枢すら掌握したことさえある。 ランクはダウンするも陣地破壊・破壊工作・情報抹消の他、電子戦のスキルを取得可能。 仕切り直し:C 戦闘から離脱する能力。 また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。 【宝具】 『元型なる悪魔使い(ウィザーズブレイン・アーキタイプ)』 ランク:B 種別:対人~対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:300 全ての魔法士の雛形にして完成型。世界でただ二人の対存在であることに加え、原初の魔法士の能力を再現したものであるため、神秘の伴わない未来科学の産物としては破格の神秘を内包するに至った。 魔法士としての固有能力は「無限成長」であり、本来書き換え不可能な基礎領域を書き換えることによりあらゆる能力を使用可能とする。 アサシンは自身が長時間に渡り目撃・確認したあらゆるスキルと技能系宝具を、種別や分類・原理にもよるが習得可能である。ただし悪魔使いのコピー能力は仮想的な能力の再現であるため、習得したスキル等はオリジナルと比べてランクが1段階低下する。 また、以下の魔法士能力を使用可能。基本的には2つまで同時使用が可能だがアインシュタインとサイバーグのみ単独でしか発動できない(アインシュタインは機能を制限することにより同時使用が可能)。 「短期未来予測デーモン・ラプラス」 ニュートン力学に基づき、3秒先までに起こり得る未来を可能性の高い順に表示する短期未来予測。極めて高ランクの直感及び心眼(真)に相当する。 「運動係数制御デーモン・ラグランジュ」 騎士の身体能力制御のデッドコピー。 運動速度を5倍、知覚速度を20倍にまで加速する。ただし不自然な動きから発生する反作用を全て打ち消す関係上、加速による運動エネルギーを得ることはできず結果として倍加されるのは単純な速度のみとなる。 「仮想精神体制御デーモン・チューリング」 人形使いのゴーストハックのデッドコピー。 接触した無機物に仮想的な精神体を送り込み、無理やり生物化させて支配下に置く。生み出されるのは大抵は数mの巨大な腕であり、それ単体では10秒程度しか形を維持できず、物理的な強度も元となった素材に左右される。 アサシン単体では同時に生み出せるのは一体のみだが、高度な演算能力を持つ外部デバイスと合わせればそれ以上の数を生み出すことも可能となる。 「分子運動制御デーモン・マクスウェル」 炎使いの分子運動制御のデッドコピー。 基本的には大気中から熱量を奪うことで窒素結晶の弾丸や槍、盾を作り出し攻撃・防御に転用する他、一点に熱量を集中させることによる熱量攻撃を可能とする。最大射程は視認できる範囲まで。 二重常駐させることにより、氷の弾丸を制御しつつ同時に熱量を操作して弾丸を水蒸気爆発させるという使い方もできる。 「論理回路生成デーモン・ファインマン」 空賊の破砕の領域のデッドコピー。分類的には情報解体に相当する。 直径20センチほどの限定空間に論理回路を生成し、接触した対象を情報解体し物理的には分子・原子単位まで解体する。ただし事前に空間内の空気分子の数を制限する必要があるため、マクスウェルとの併用が前提となる能力である。 「空間曲率制御デーモン・アインシュタイン」 光使いの時空制御のデッドコピー。 重力方向の改変による飛行、空間を捻じ曲げることによる超重力場の生成、空間跳躍、重力レンズによる防御、対象を無限の深さを持つ空間の穴に30分だけ閉じ込める次元回廊を使用可能。 機能を制限した場合、重力の軽減による落下速度の抑制のみ使用可能となる。 「世界面変換デーモン・サイバーグ」 騎士の自己領域のデッドコピー。 自身の周囲1mに通常とは異なる法則の支配する空間を作り出し、その空間と共に移動することにより亜光速での移動が可能となる。自身のみならず領域内に侵入した他の者も同一の条件下で行動可能。 ただし発動可能時間は主観で3分のみ。それを過ぎればweaponのナイフに埋め込まれた結晶体が崩壊し使用不可能となる。 【weapon】 サバイバルナイフ: 銀の不安定同素体であるミスリルで構成されており、物理・情報の両面において非常に頑強。 柄にはサイバーグ発動に必要な結晶体が埋め込まれている。これが破損した場合は魔力を用いて修復することが可能であるが、相応に時間がかかる。 【人物背景】 依頼達成率100%を誇る便利屋の少年。世界に二人しか存在しない「悪魔使い」の片割れであり、世界最強格の魔法士の一人。 シティ神戸の崩壊、シティロンドンにおける世界樹の種にまつわる騒動に関与し、その身は否応なく世界規模の戦いへと投じられることになる。 【サーヴァントとしての願い】 願う事柄は無数に存在する。 しかしそれらに無理に固執するつもりはなく、マスターの好きにやらせようと考えている。 【マスター】 有栖院凪@落第騎士の英雄譚 【マスターとしての願い】 珠雫の願いを、珠雫の大切な人達の夢を壊させない。 【weapon】 黒き隠者(ダークネス・ハーミット) 【能力・技能】 伐刀絶技:日陰道(シャドウウォーク) 影を対象とした概念操作系の伐刀絶技。影への潜航や影縫いによる行動阻害などが可能。 また、暗殺者としての諸般の技術にも優れる。 【人物背景】 破軍学園の一年四組所属。主人公である黒鉄一輝やその妹である黒鉄珠雫といった面々の友人。体は男で心は乙女、実際女子力はかなり高い。 元々は国外において親に捨てられスラムで生活するストリートチルドレンだった。しかし無法者の手で無二の仲間が殺されたことをきっかけに「解放軍」と呼ばれる犯罪組織に身を投じ、黒の凶手と呼称されるほどの暗殺者に育つ。 破軍学園に入学したのも本来は解放軍の任務の一貫であり、明るく優しい態度も見せかけのものでしかなかったが…… 4巻、暁学園に奇襲仕掛けて返り討ちに遭い気絶した辺りから参戦。 【方針】 早急な帰還、及び暁学園の返り討ち。 聖杯の入手は基本度外視だが必要になったら入手を目指すし、仮に入手して危険性がないことを確認できたら迷いなく使用する。 なお道中での殺人には躊躇なし。 【把握媒体】 有栖院凪:アニメだと参戦時期までやらないので原作読んでください。4巻まで読めばいいです 天樹錬:ラノベです。1巻と4巻読めば大丈夫です。2巻と3巻には登場しないのでこっちは読む必要はないです
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ある場所に、長年誰にも使われていないであろう廃校舎があった。 誰にも手入れされていないのか、校舎を形作る木材はところどころ腐り始めているようであった。 中の廊下にもたくさんの埃が積もっているようであった。 そんな廊下の上を一人の男が歩いていた。 その男性は気弱そうな雰囲気を醸し出すスーツ姿の老人であった。 彼はしばらく廊下を歩くと、やがて一つの教室の前にたどり着いた。 そしてを開き、その教室の中に入っていった。 「よく来てくれたわね。的場先生」 その言葉は男――的場勇一郎よりも先に教室の中にいた人物から発せられた。 その人物は高校の制服を着た女学生であった。 彼女は机や椅子の無い広々とした教室の奥の辺りに立っていた。 的場勇一郎とその女学生は教師と生徒の関係にあるようであった。 「君かね?私にこの手紙を送ったのは。こんないたずらは止めて、時間ももう遅いからすぐに帰りなさい」 的場は片手に紙を持ちながら女学生に対してそう言った。 その言葉は、あくまで教師として生徒に注意を促すための、優しい言葉遣いであった。 そして、彼が持つ手紙に書かれた内容は、要約すれば以下の通りであった。 『私は聖杯戦争のマスターとして、あなたに決闘を申し込みます』 また、その手紙には時間と場所についても指定されていた。 そして、彼らがいるこの廃校舎こそがその手紙で指定されたとおりの場所であった。 的場はその手紙の内容に従ってこの場所を訪れていた。 ◇◆ 「いたずらなんかじゃありませんよ。私は本気であなたと戦うつもりです」 『!?』 女学生がそう言い終わると同時に彼女の隣に先ほどまで存在していなかった人影が現れる。 それは身体を武者鎧に包み、手には太刀を持った大男であった。 その男こそが女学生のサーヴァントであった。 「な、何だねその人は!?どこから現れたんだ!?」 的場は鎧武者を見てうろたえたような様子を見せる。 「まだとぼけるつもりですか?嘘をついたって無駄ですよ。あなたがマスターであることくらい、もう調べはついているんです。……ていうか、私、あなたがサーヴァントと一緒にいるところを見ているんですよね」 「なっ!?」 「そもそも先生、魔術師じゃないのでしょう?こそこそ動き回っていたつもりだったんでしょうけど、まあまあバレバレって感じでしたよ」 「そ、そんな……」 「それからその右手に巻いた包帯、令呪を隠しているんでしょ?怪我とか言ってごまかすつもりだったんでしょうけど、普通に動かしていましたし不自然だったと思いますよ」 「ぐっ…」 女学生は的場がマスターであることに確信を持っていた。 それに対し、的場の方は女学生の追及に言い返せず、ただ尻込みしている状態となっていた。 「い、いや!私は何も知らないぞ!君の妄想に付き合っている暇はない!」 だが、的場はまだ自分は聖杯戦争に関係ないと言い張るつもりでいた。 「そこの彼が何者かは分からないが、どうせ雇ったマジシャンか何かなんだろう!こんなふざけた真似なんかに付き合わせず、早く帰ってもらいなさい!」 そして、的場はあくまでも自分はただの教師としての発言をするようにしていた。 聖杯戦争なんてものには一切関係の無い、どこにでもいる良心的な教師として振舞おうとしていた。 しかし、彼の言動には確かに焦った様子も見受けられた。 ◆◇ 「はあ…。同じ学校の生徒と教師のよしみで誰にも邪魔されずにささっと終わらせるつもりだったし、何ならサーヴァントだけ殺して先生は見逃すつもりだったんだけどなー。バーサーカー、やっちゃって」 女学生がそう言うと同時にこれまで動きを見せなかった鎧武者のサーヴァント――バーサーカーがついに動きを見せる。 「■■■■■■■!!!!」 バーサーカーは雄叫びを上げる。 大きな咆哮による振動で、教室は全体的に揺らされ、周囲で木がきしむような音も聞こえた。 バーサーカーは今にでも的場の方へと襲いかかりそうであった。 「ア、アサシン!出てくるんだ!!」 バーサーカーが今にも突進しそうな状態になった時、的場は遂に自らのサーヴァントを呼んだ。 先ほど的場が入ってきた教室のドアが再び開かれ、そこから何かが入ってきた。 「ヒィイイイイ…」 『!?』 新たに教室に入ってきた存在は、ひたいに大きなこぶを持つ老人の姿をした鬼であった。 この鬼を目撃した時、女学生はほんの一瞬だが驚かされることとなった。 確かに彼女は的場勇一郎が聖杯戦争のマスターであることを確信していたし、そのサーヴァントの存在にも注意を払っていた。 だけど、こんな近くに居ながらもその存在にこれまで全く気付いてはいなかった。 けれども、それはそのサーヴァントのクラス名を聞けば納得できることではあった。 アサシンクラスのサーヴァントが持つ気配遮断のクラススキル、その効果によりこれまで存在を察知させずに隠れていたのだろう。 しかし、彼女がアサシンに対して驚いた要素はもう一つあった。 (私は一瞬、こいつをサーヴァントだと認識できなかった。それに、前に見た時と姿が違う!?) 先ほどの発言通り、以前彼女は的場がサーヴァントと一緒にいる姿を使い魔ごしに目撃していた。 見つけられた理由は、どうも彼らは戦闘を行っていたらしくその騒ぎを聞きつけて様子を見に行ったのであった。 だがその時、的場のサーヴァントは子供の姿をしていた。 女学生が見た時戦闘は既に終わっていた。 一応、木を操る術を使うところはギリギリ目撃できていた。 そして、鬼のサーヴァントが敵マスターと思しき人間を食べていたところも、的場がそれを見て気分を悪そうにしていたところを彼女は確認していた。 だからこそ、鬼のサーヴァントが老人の姿をしていたことに彼女は驚かされることとなった。 (……でも、私のバーサーカーには敵わない!) 女学生は的場を魔術も知らない一般人であると判断している。 実際その通りであり、魔術師である彼女が的場と1対1で戦えば簡単に勝てるだろう。 例えサーヴァントを手に入れていたとしても、使い魔の運用方法の知識が無ければ力を十全に発揮させることもできないだろう。 それに加え彼女が引いたサーヴァントは凄まじい力を持つバーサーカー。 狂化されているため意思疎通はできないが、その分他のクラスのサーヴァントより高い性能を持つ。 より多くの量が必要となる消費魔力についても、優秀な魔術師の自分ならば問題ない。 そのため、彼女は的場に真正面から勝つことができると判断し、この場におびき寄せることとした。 そして今、最初の目論見通りにサーヴァント同士の戦いが可能な状態へともつれ込んだ。 「バーサーカー!アサシンを狙いなさい!」 女学生がそう叫ぶと同時にバーサーカーはアサシンの方へと向きを変える。 バーサーカーはそのままスピードを付け、太刀を振りかぶったまま突進を仕掛ける。 「ヒィィィ!」 しかしアサシンはその突進を跳び上がることで避け、その勢いのまま天井に到達しそこに張り付いた。 「ヒィィ!痛い!痛いいいぃぃぃ!やめてくれええぇぇ!いじめないでくれええぇぇ!」 だがアサシンは避けたとはいえ無傷では済まず、足に深い傷が刻まれてそこから血が滴り落ちる。 対しバーサーカーは猛り狂ったままその場で先ほどよりも更に足を踏み込む。 そして今度こそ逃がさないと、よりスピードを上げてアサシンへと襲いかかる。 「ギャアアアッ!!」 アサシンはその攻撃に対しても避けようとしたがギリギリで間に合わず、その胴体に太刀の刃が超高速で振るわれる。 そして刃はアサシンの首はまるで豆腐のように天井ごと切断された。 「やった!」 女学生は勝利を確信した。 例え鬼種のサーヴァントだとしても首を斬られては生きていけない。 所詮一般人の的場先生がマスターならばこの程度のもの、魔術師の自分に勝ち目はなかったのだと。 そんなことを考えながら女学生は次に的場の様子を確認する。 しかし、ここで彼女はある違和感を抱くことになる。 (……落ち着いている?) 的場勇一郎は彼女が知る限りでもとても気弱な人物である。 自分を守るサーヴァントが敗北したのならば、もっと慌てふためいてもいいはずだ。 一応うろたえている表情をしているが、女学生が思っていたよりは大きな変化が無かった。 だが、的場にそのような様子は見られなかった。 (……しまった!) 彼女はここで自分が油断していたことに気づいた。 「バーサーカー!私を守 最後まで言い切る前に、彼女の体は棒状の何かで突き刺された。 そして、彼女の体には電流が流れ、そのままその場で倒れてしまった。 ◇◆◇ その時、一瞬で起きた出来事はアサシンのマスターである的場勇一郎自身にも視認できなかった。 だが、彼らの特性から一体何が起こっていたのかについては理解していた。 「カカカッ!"さあばんと"とやらも楽しいのう。あんなでかぶつを儂の団扇であっという間に飛ばせた」 「……儂は腹立たしいぞ、可楽。再びお前とこのような状況になったことが、ではない。我らが"ますたあ"の不甲斐なさに腹を立てているのだ」 「カカッ!それもそうじゃな、積怒」 そこに居たのは、先ほどの老人の姿をしたアサシンではなかった。 若い姿をした二匹の、それぞれ可楽と呼ばれた団扇を持つ鬼と錫杖を手に持つ積怒と呼ばれた鬼であった。 その二匹の鬼の舌には、可楽には「楽」、積怒には「怒」とそれぞれ文字が刻まれていた。 女学生は積怒により体に錫杖を突き立てられ、体をピクピクとさせながら床に倒れこんでいた。 もう、この女学生の命は風前の灯火であった。 先ほどの一瞬で起きた出来事をまとめるとこうだ。 首をバーサーカーに斬られたアサシンはそれぞれ、首だけの方からは体が、体だけの方からは首が新しく生えてきたのだ。 そうやって姿を変えて新しく現れた鬼こそが可楽と積怒であった。 可楽は一瞬の隙を付き、バーサーカーに向けて団扇をあおいだ。 その瞬間、バーサーカーは教室の壁を壊しながら何処かに吹っ飛んで行った。 それと同時に積怒が錫杖を女学生に突き刺し、雷を流した。 「さて、ますたあよ。こうして儂らが出てきたからいいものの、下手したらお前さんはここで死んでいたぞ?」 「貴様のような人間でも守らねばさあばんとの身である儂らは消滅してしまう。儂はその事実がなんとも腹立たしい」 「そうじゃそうじゃ。今回のことは令呪の一画でももらわねば釣りに合わんぞ」 「わ、私の行動が軽率だったことは認める!だけど令呪は待ってくれ!これはまだ切り札として温存するべきだ!」 可楽と積怒はマスターである的場の行動を糾弾する。 怪しい手紙にほいほい従ってしまい、危うくバーサーカーに殺される可能性もあった。 アサシンが助けたのも、ただ単に彼にとっても死んだら困るだけのことだ。 はっきり言ってしまえば、アサシンのサーヴァント――真名『半天狗』にはマスターに対する忠誠心が全く無い。 彼にとって自らの主とは生前の自分を鬼にした鬼舞辻無惨ただ1人だけである。 マスターのために戦うのもあくまで自分が死なないためと聖杯戦争に勝利するためだけ。 もしそういった事情が無ければこのアサシンはすぐにでもマスターを見捨てるつもりだ。 そのため、自分を行動を縛ることになる令呪というものも気に入っていない。 「ハッ、儂は玉壺とは違うが…それもまたよしとしてやろう」 「…今はまだ予選期間だから見逃すが、儂はまだ信用したわけではないぞ。もし貴様が裏切るようなそぶりを見せれば…」 「令呪をもって命じる!バーサーカー!こっちに来なさい!」 『!?』 瞬間、積怒に串刺しされた状態であった女学生が息を吹き返し、右手を掲げながら叫んだ。 その手に刻まれた令呪の紋様から一部分が消失し、それと同時に可楽に吹き飛ばされたはずのバーサーカーが再び教室の中に現れる。 そして、可楽と積怒はそれに対し驚く暇もなくバーサーカーによる太刀の一閃で二匹ともその体を一気に切断されることとなった。 だが… 「……ああ、無駄な抵抗とは何と哀しいことか。儂らがこの程度で殺せぬことは先ほども見ただろうに」 「カカカッ!儂は喜ばしいぞ!こうして儂の出番ができたのだからな!」 切断された二匹の鬼の体は最初の老人姿の時と同じようにそれぞれの切り口から体が新しく生え、更に二匹の鬼に分裂、合計四匹の鬼となった。 「お前のような人間は…せめて即死できるよう儂が殺してやろう」 「カカッ!ならば儂はこっちの相手か!」 「哀」の文字を持つ鬼、哀絶はその手に十文字槍を持ち、それを女学生に向けて構える。 「喜」の文字を持つ鬼、空喜はバーサーカーの方へと顔を向けながら翼を広げ、口を大きく開けた状態となる。 「■■■■■!!」 バーサーカーはせめてマスターを助けようと四匹の鬼たちに襲い掛かる。 だが、その太刀が彼らに届く前に女学生とバーサーカー主従の聖杯戦争は終わる時を迎える。 その最期はあっけないものであった。 空喜の口からは超音波が発せられ、それを浴びたバーサーカーは太刀を振るうこと能わずその場から動くことを止められる。 その間に哀絶は十文字槍を女学生の首元へと突き刺した。 既に瀕死の状態であった女学生はこの哀絶の攻撃により即死、言葉を遺す間もなく息を引き取った。 バーサーカーはマスターの死により一気に魔力供給が追い付かなくなり、少しの間は耐えていたがやがて超音波を浴びている状態のまま現界維持もできない状態となった。 これにより、バーサーカーは教室の中から完全に消滅、後には一人の男と四匹の鬼、そして胴体と首に穴の開いた女子高校生の死体が残されることとなった。 ◆◇◆ 「全く…余計な抵抗で儂らの手を煩わせるとは、何と腹立たしいことか」 「儂はおもしろそうだと思ったぞ。この状況で諦めず戦おうとするとはなあ」 「儂は哀しい…。結局積怒は止めを刺しきれていなかったということだからな」 「哀絶、儂を責めるつもりか?」 「そんなことはどうでもよいではないか。それよりも儂はまた若い女の肉が食べられることが喜ばしいぞ」 「………」 四匹の鬼たちは戦いが終わった後にそれぞれ先ほど殺害した女学生の死体を囲んで談笑している。 そして彼らはその女の骸を喰らい、自らの糧にするつもりでいた。 的場はそんな自分のサーヴァントの様子を教室の隅の方で黙って見ていた。 ◆ (くそっ…!一体いつまでこんな日が続くんだ…) 的場勇一郎は自らの現状を嘆いていた。 的場勇一郎は殺人犯である。 不動高校という学校で起こる学園七不思議になぞらえた殺人事件の犯人『放課後の魔術師』の正体だ。 ※とは言っても、的場自身が本物の魔術師というわけではない。 彼が殺人を犯した動機を端的に言えば、過去の犯罪を暴かれないようにするためである。 30年前、勤めていた高畑製薬が治験の失敗により死亡させてしまった被験者の死体の隠蔽に関わった。 10年前、高畑製薬の犯罪と学園六不思議の関係の真実に気付いた女生徒を死なせてしまい、その死体を隠すために新たに不思議を一つ増やし、学園七不思議を生み出した。 そして彼はいずれ、死体の存在を隠すために自分の生徒を2人殺害、1人に重傷を負わせることになる。 このような表現となっているのは、彼がこの聖杯戦争に連れてこられた時間軸がその『学園七不思議殺人事件』が本格的に始まる前の時のためである。 この世界において、彼は元と同じく高校の物理教師のロールを与えられた。 この世界で暮らしていく中、彼は自分の罪の記憶を取り戻し、同時に聖杯戦争についての知識も与えられた。 そして、そんな彼の下に聖杯戦争で戦っていくためのサーヴァントとして召喚されたのが、アサシン『半天狗』であった。 (どうして私が聖杯戦争を、殺し合いをしなくてはならないんだ…!私はただ、教師として平穏に過ごしたかったのに…!) だが、的場はどうも自分が聖杯戦争に参加することに対して乗り気ではないようであった。 そして、彼がそのようになっている理由はいたって単純なものである。 彼の心の大部分を満たしているのは、いわゆる死の恐怖というものである。 (アサシンはいつ私に牙をむくかも分からない。そしてまた、さっきの子みたいに聖杯戦争を理由に私を狙う者もきっと現れる。いやだ…死ぬのはいやだ!) 的場がこのような思考に陥っているのは、まず彼がアサシンとあまり良い関係を築けていないことが挙げられる。 「ヒィィ…ますたあ…食事は終わりましたぞ。ああ、だけど儂は恐ろしい…このようなことを続けていたら聖杯戦争には勝ち残れませぬ。このままでは儂はますたあを殺し、新たな主を見つけなければなりませぬ」 的場がうずくまっている間に、いつの間にか女学生の死体を平らげていたアサシンは元の老人の姿に戻っていた。 「前回だってそうじゃ。憎珀天がいなければどうなっていたか…」 「うるさい!そんなこと私だって分かっている!これ以上しつこくするなら令呪を使って黙らせるぞ!」 「ヒィィィ…!そんなことはお止めくだされ…!」 このように、的場とアサシンはマスターとサーヴァントとしての信頼関係を築くことはできていない。 これまで生き残れていたのはアサシンが持つ実力や特性、そして運が良かったとしか言いようがないのが実情だ。 アサシンは人間というものを格下に見ているきらいがある。 普段は低姿勢で口では自分が弱者でだと言ってはいるが、その実態は人間のことは全て餌だと思っているように感じられる。 さらに言えば自らの責任をマスターである自分や敵対している相手に押し付けようとする節もある。 的場はそのことに対し自分のことを棚に上げて呆れ、アサシンに対してあまり良い印象を持っていない。 (こんなことはもうたくさんだ…!さっきの子だって、前に戦った奴等だって、私に戦う気がないと分かればもう放っておいてほしかった…!) 的場は心の中でさらに恨み言を呟く。 そもそも彼が持つ願いとは、過去の犯罪が暴かれずに教師として平穏に暮らすこと、 彼にとってはただそれだけの事である。 そしてこの願いは、命をかけて戦うことで叶えたい願いではない。 しかし、マスターとなって聖杯戦争という舞台の上に立っている以上、聖杯を狙うマスター達は積極的に戦いを挑んでくる。 この事実が的場の恐怖を更に増大させる。 そしてこの状況下で唯一頼れるものはいまいち信頼することができていない、常に怯えた態度をとっている鬼のアサシンだけである。 アサシンの強さについてはもう既に分かったことだが、それが何らかの拍子に自分に牙をむくのではないかと思うと不安はより募る。 的場の中にはアサシンが常に表に出しているものと同じ感情、『怯え』が本来の世界に居た時よりもずっと色濃く渦巻いていた。 ◇ だが、界聖杯によって選ばれた彼は、その運命から簡単に解放されることは決してない。 元の世界に残してきた自分の罪の証が見つかるかもしれないことも、 他の聖杯に選ばれた主従が命を狙ってくるかもしれないことも、 自分のサーヴァントが突然裏切るのではないかという予感も、 彼が抱える不安や恐怖からはこの東京にいる限り決して逃れることはできない。 できることと言えば、ただ怯え続けることか、それとも願いのために自分から行動することか、 いずれ放課後の魔術師となるはずであったその男は、どのような道を辿るのであろうか。 【クラス】 アサシン 【真名】 半天狗@鬼滅の刃 【ステータス】 筋力:C+ 耐久:A 敏捷:A 魔力:B 幸運:C 宝具:C 【属性】 中立・悪 【クラススキル】 気配遮断:A+ 自身の気配を消すスキル。隠密行動に適している。 このアサシンの場合、角の生えた異形の姿を見られてもサーヴァントもしくは鬼だとすぐに気づかれないほどの隠密性を有する。 【保有スキル】 虚言癖:A このアサシンは常に怯えたような態度をとり、自分は弱者だと主張するが、これは彼が生前から繰り返してきた嘘偽りにまみれたものである。 しかしこのアサシンは自分の方が被害者であると思い込んでおり、その主張を言葉だけで崩すことは不可能である。 スキルとしては、精神汚染スキルのように精神的な攻撃に対する耐性を得るものとなっている。 鬼種の魔:A 鬼の異能および魔性を表すスキル。鬼やその混血以外は取得できない。 天性の魔、怪力、カリスマ、魔力放出、等との混合スキル。 捕食行動:A 人間を捕食する鬼の性質がスキルに昇華されたもの。 魂喰いを行う際に肉体も同時に喰らうことで、魔力の供給量を飛躍的に伸ばすことができる。 【宝具】 『上弦の肆』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大補足:10人 多くの人間を喰らい、命尽きるその瞬間まで人に恐怖を与え続けた"上弦の肆"の肉体そのもの。 非常に高い再生能力を持ち、急所である頸を切り落とす以外の手段で滅ぼすのは非常に困難。 本来であれば"日輪刀"で頸を落とす必要があるが、英霊の座に登録されたことにより弱点が広範化。 宝具級の神秘を持つ武装であれば何であれ、頸を落として鬼を滅ぼせるようになっている。 しかし欠点として日光を浴びると肉体が焼け焦げ、浴び続ければ灰になって消滅してしまう。 このため太陽の属性を持つ宝具、それどころかただの太陽光でさえ致命傷になり得る。 また、"血鬼術"と呼ばれる独自の異能を行使することができ、アサシンの場合は自分を攻撃させることで様々な分身を生み出す。 基本となる分身は喜怒哀楽の感情から生まれた『空喜』『積怒』『哀絶』『可楽』の四体。 他に生み出せる分身には、積怒が他の三体を吸収することで誕生する「憎」の字を持つ『憎珀天』、本体である小さな「怯」の鬼をそのまま大きくしたような「恨」の鬼が存在する。 生み出した分身のステータスはどれも本体より、筋力に関してはランクがB+にまで上がるが、耐久・敏捷はBにまで下がる。 分身が持つ能力はそれぞれ、 空喜:高速で飛行し、超音波を発する 積怒:雷を放つ錫杖を使う 哀絶:体術に優れる十文字槍の使い手 可楽:突風を放つ団扇を持つ 憎珀天:雷や超音波など喜怒哀楽が持っていた力だけでなく、さらに木の竜を生み出し操る力を持つ 恨の鬼:巨大化したように見せかける擬態で、日光から身を守る肉の鎧の役割も持つ といった様になっている。 喜怒哀楽の四体の分身たちは本体と違い頸を斬られても滅ぼされたりせず、攻撃されることでさらに分身できるが、分身の数が増えるにつれ一体一体の力は弱くなっていく。 また、本体と同じく再生能力も持つが、舌を傷つけられた場合は再生能力は落ちてしまう。 ちなみに、本体はとても小さく野ネズミ程の大きさしかない。その分、隠れられると発見は困難なもととなる。 【weapon】 血鬼術により生み出す分身 【人物背景】 鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月の一人。 常に何かに怯え、か細い悲鳴をあげて周囲には無害な老人のような印象を植え付けようとする。 人間だった頃は目が見えないと嘘をつくことで周りの人間を自分に対して親切にさせ、盗みや殺しといった悪事を繰り返してきた。 やがて奉行所に捕まり、罪を暴かれ、打ち首が決まったところで鬼舞辻無惨により血を与えられ鬼と化した。 鬼となってからは、何度も窮地に追い込まれるたびに己の身を守る感情を具現化・分裂する血鬼術を用いて勝ってきた。 このため、追い込まれれば追い込まれる程強くなる鬼だとも称されている。 【サーヴァントとしての願い】 自らの蘇生、及び自分が弱者であり絶対的な被害者であることを示したい。 521: 的場勇一郎&アサシン ◆5IjCIYVjCc :2021/07/13(火) 19 24 40 ID .BYa7PMg0 【マスター】 的場勇一郎@金田一少年の事件簿 学園七不思議殺人事件 【マスターとしての願い】 自分の罪が暴かれないままで平穏な教師としての日常に戻りたい。 【能力・技能】 自らの突発的な犯罪を隠し通すためのトリックを咄嗟に思い付くほどの発想力。 自分に都合のいい大嘘の噂を信じ込ませることができるほどの演技力。 ※なお、この部分の記載は「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」における設定も含んでいる。 【人物背景】 不動高校に勤める物理教師。ミステリー研究部の顧問でもある。 しかしその正体は劇中時間から30年前に新薬の人体実験で被験者を六人死亡させてしまった高畑製薬の元研究員である。 被験者たちの死体は当時建設中であった研究所に死体を隠し、その研究所はやがて不動高校の校舎となる。 的場はそこに隠された死体が発見されないようにするための見張り番として教員となり、死体の場所から人を遠ざけるために学園六不思議の噂を流した。 しかし、10年前には青山ちひろという女生徒に六不思議の真相を知られてしまい、(故意ではなかったが)その青山ちひろを階段から転落させ、死亡させてしまう。 その後は青山ちひろの死体も校舎の中に隠して噂も新たに流し、学園七不思議を誕生させた。 この聖杯戦争においては学園七不思議殺人事件を起こす前の時から連れてこられている。 社会ロールには元の世界と同じく高校の物理教師の役割が与えられている。 【方針】 最後まで生き残る。なるべく戦いたくない。
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あなたは - 人目のルイージであり現在-人のサザエさんが見ています。 昨日は - 人が見てました。 基本情報 random_imgエラー:存在する画像ファイルを指定してください。 名前 gamarukasu 性別 男 年齢 21 マイク 有 配信時間帯 深夜 配信者ページ ここ 配信通知 ここ 積みゲリスト 五十音順 +... 機種 作品名 備考 PS3 アクアノーツホリデイ 隠された記憶 PS3 アサシンクリード PSP アマガミ PS ヴァルキリープロファイル ウィザードリィ ナンバリング不明 ウイニングイレブン2009 ハード不明 PS3 エースコンバット5 PS がんばれ森川くん2号 PC 恐怖の森 PS キングスフィールド PS2 グラディエーター PS3 グランドセフトオートⅤ PS 幻想水滸伝Ⅱ PS3 ゴーストリコン フューチャーソルジャー PSP サクラ大戦1&2 PS2 サルゲッチュ3 wii 斬撃のレギンレイヴ PS3 スカイリム 64 ゼルダの伝説時のオカリナ GC ゼルダの伝説4つの剣+ 零 ナンバリング不明 PS3 戦国無双Empires PCE 大魔界村 PS3 テイルズオブヴェスペリア PS3 トゥームレイダー GC どうぶつの森+ PS2 ドラゴンクエストⅧ PS2 ドラッグオンドラグーン ドリームクラブ ハード不明 信長の野望 ナンバリング不明 PS3 バイオショックインフィニティ PS2 はじめの一歩2 VICTORIOUS ROAD PSP パタポン2 パワフルプロ野球 ナンバリング不明 PS3 ヒットマンアブソリューション PS3 ファークライ3 wii ファイアーエムブレム暁の女神 PS2 ファイナルファンタジーⅫ GBA ファイナルファンタジータクティクス PS3 ヘビーレイン PS3 ぼくのなつやすみ3 64 ポケモンスタジアム金銀 64 星のカービィ64 64 マリオストーリー GBA ムシキング PS2 桃太郎電鉄15 PS2 モンスターハンター PS2 ラクガキ王国 龍が如く ナンバリング不明 PS3 レッド・デッド・リデンプション GBA ロックマンエグゼ PS3 二ノ国白き聖灰の女王 配信タイトル ※積みゲリストで網羅中 【】ドリームクラブ 【PS3】ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風 【】龍が如く 見参 【PS3】ぼくのなつやすみ3 【PS3】サイレントヒル2 HD 【PS3】ヘビーレイン 配信者の特徴 名前を間違えて呼ぶとすごい早さで訂正してくる 真性のビビリで特にホラー配信の時は要音量調整 +配信中の名言・迷言 配信中の名言・迷言 体が小刻みに震えています(サイレントヒル配信中) パパはデキるキャリアウーマン(デジモンアドベンチャー配信中) +配信中の神・m9プレイ 神プレイ m9プレイ 配信環境 OS CPU Memory VGA webカメラ キャプボ マイク コメント 名前 コメント